高級感がありながらも、お手軽価格が魅力のフェンディ商品。
財布では、抽象的なデザインが特徴のズッカやズッキーノが人気となっています。バッグも多くのコンセプトで展開しており、ピーカブーやスパイバッグ、カメレオン、チェーンショルダーバッグなど、お好みに合わせてチョイスできるのも大きなポイントですね。
毛皮を使った商品のイメージが強いフェンディですが、ブランド品買取業者では、傷みにくいバッグや財布のほうが高く買い取ってくれる可能性が高くなります。
いくつかの人気商品をピックアップして、買取相場価格を紹介します。
フェンディの商品として有名なのは、やはりバゲットバッグですね。カラフルで可愛らしいデザインのものから、落ち着いた色合いのものまで数多くの種類が揃っています。
なにより注目すべきはシルエットの完成度。仕事とプライベート、どちらで使ってもマッチしてしまうハイセンスなものとなっています。
日本でも、東京や北海道にブランドショップを構えるフェンディには、毛皮を着たマネキンがよく見受けられます。
これは1965年にデザイナーとして抜擢された、カール・ラガーフェルドの影響です。当時彼が発表した商品は、それまでの革製品の常識をうちやぶった、革命的なものばかりでした。人々は彼に魅了され、フェンディに対する毛皮商品のイメージは、一人のデザイナーによって広がっていったのです。
1925年、イタリアのローマから始まったフェンディ。エドアルドとアデーレからなるフェンディ夫妻が創業しました。他の大手ブランドとは異なり、毛皮のイメージが強いフェンディのルーツに迫ります。
当時、ハリウッドでは毛皮を使った商品が流行の兆しを見せていました。フェンディ夫妻はその予兆を見逃すことなく、大胆にも毛皮のコートをリリースしました。
革新的だったその素材使いは、多くのイタリア女性のハートを見事に撃ち抜き、広く親しまれていきました。
1946年には、フェンディ夫妻の長女であるパオラが店を手伝い始め、それに続いてアンナ、カルラ、フランカ、アルダの4人の娘も加わりました。転機が訪れるのは1965年。27歳という若さでカール・ラガーフェルドがデザイナーとして迎え入れられました。
当時、既に毛皮は一般的な服の素材として広く親しまれていました。しかし、彼のデザインにはエナメル加工や重ね込みなど、巧みな技術が用いられていました。
使いやすいよう考慮されながらも、斬新なアイデアが盛り込まれた商品は、他の追随を許さない完成度を誇っていたのです。なかでも、彼がコートの裏側に仕込んでいた「F」の文字を組み合わせて生み出した「ダブルFモノグラム」は世界中の女性に評価されました。